トレンドフォローが機能する相場環境3つ

前回の続きから行きますね


まだ読んでいない場合はこちらから読んでみてください☆
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今日は
「トレンドフォローが良いのは分かったけど
でもやっぱり負けちゃいます(泣)」


という解決方法についてお伝えします


この負けの多くは環境認識をすることで
減らすことができます


環境認識とは


「今見ている相場がどのような状況にあるのか?」を判断するもの


■大きな時間軸から順に今の相場を分析し
■今現在、どういう流れの中にいるのかを判断し
■シナリオを構築して負けやすい場面を避け、勝ちやすい場面でトレードする


要するに、相場状況の確認をして
その相場にあったトレ―ドの仕方をすることができるので
トレードの勝率を上げていくことができる素晴らしいもの☆


ということです


ではこの環境認識を踏まえて
先ほどのお悩みの「トレンドフォロー」のトレ―ドをする時に
どうやって役立てていけばいいのか


具体的なやり方を3つお話します


・・・と、その前に
他にも重要なことがあるのでそちらから解説していきますね


きっとあなたにヒントになるはずですので
しっかりと理解しながら読んでいってください☆


(1)ロングかショートか絞る


まずトレンドフォローと言っても


■アップトレンドの時に買いエントリー 
■ダウントレンドの時に売りエントリー


どちらもできますよね


しかし
「売り」と「買い」の両方をやるというよりは
どちらか一方に絞った方が
断然トレ―ドスキルのレベル上達のスピードが速くなります


その理由は
買いエントリーが適している相場と
売りエントリーが適している相場とでは全く違うからです


それぞれを学ぼうとすると
とても時間がかかってしまいます


それなら簡単な方を先に習得してしまえば
いいのです


一方を習得して、勝てるようになってきた所で
もう一方をやってみる


そうすれば、必然ともう一方のエントリー方法も
習得しやすくなっているはずです


理由は
その頃には今よりも遥かに
市場参加者の心理が読めるようになっているからです


(2)息が長いのはどっちの相場?



では
買いエントリーと売りエントリーとでは
どちらが簡単なのでしょうか?



実は


売りエントリーの方が簡単です☆


私も最初の頃は
とにかく「売り専門」でやっていました!



何故か言うと一般的に


価格の上昇はゆっくりで、価格の下落は速い」傾向があるからです


分かりやすく例をあげて
説明していきますね


まず、何も入っていない空の大きなバケツを思い描いてください
この状態は、トレンドが形成されていない状態です


そのバケツに水を入れていきましょう
これは、アップトレンドが形成され始めた状態です





ここで言う「水」とは
相場のエネルギーのことです


水が満タンまで溜まるのに結構時間がかかりますね
おそらく数分はかかるでしょう


アップトレンドはエネルギーを外から入れて行く必要があり
そのエネルギーの溜まり方もゆっくりなため
トレンドが形成されるまでに時間がかかるのです


これが「アップトレンドができるまで」です


アップトレンドのチャートで確認してみしょう



上げ下げを繰り返し
ゆっくり上昇していっていますね
時間の経過がゆっくりな分、横幅がある画像になります


次に、ダウントレンドの場合を考えてみましょう


アップトレンドは
エネルギーを外から入れて行く必要があるので溜まるのもゆっくり
とお話しましたが


ダウントレンドの場合はその逆です
すでに溜まったエネルギーを一気に放出するイメージです



先ほどの頑張って貯めたバケツの水を
「バシャーーーン!!」と一気にひっくり返してみてください

一気に溜まっていたエネルギーを放出するので
エネルギーが無くなるのがめちゃくちゃ早いです


ダウントレンドもこのバケツと同じく
トレンド形成して、トレンドが終了するまでがとても速いのです


アップトレンドとは真逆の動きですね


ダウントレンドのチャートで確認してみしょう



ローソク足の1本1本の陰線が長く短期間で下げていますね
これがダウントレンドの特徴です
時間の経過が早いので、縦長の画像になります


このように
アップトレンドとダウントレンドには異なる特徴があり


どちらが勝ちやすいのか?と考えると
断然売りエントリーなのです


この一気に下がるトレンドに乗っかってしまえば
簡単に利益を出せることと


もう一つ保有時間についても
売りエントリーの方に軍配が上がります


アップトレンドの場合は
エントリーしても値動きの変化が遅いため
なかなか利確にも損切にもならず、ポジションを保有している時間が長くなります


そうなるとどうしても
「イライラ」・「もやもや」してまったり


ずっとチャートを眺めている時間が増え
「追加でもう1つポジションを持ってみようかな?」とか
「もうこの辺でいいや!」とまだ利確目標に到達していないのにチキン利確したりなど
変な行動を起こしてしまいがちですが


売りエントリーの場合、早く決着がつくため

メンタルが崩れにくいので変なトレ―ドをすることも少なく
当初の利確目標まで待つことができ

何よりも
精神的に楽なので難易度が低いのです


それに加えて
売りエントリーの方が時間的拘束がないので
次のトレードに移行しやすくなり効率が良いです


Aさん
「買いエントリーを午前中にして
ドル円がなかなか決済できなかったから今日はドル円だけトレ―ドして終わったよ」


Bさん
「午前中にポン円で売りを入れてお昼に決済したから
昼からはユーロドルでまた売りエントリーして夕方には利確したよ」



というようなこともよくあります



トレードの総収益は
当たり前ですが


1回のトレ―ド収益×トレ―ド回数


なので

買いエントリーだけに絞ってトレ―ドしてしまうと
トレード回数が必然的に減りますので
トレード収益にも影響します


そう考えると
もし売りと買い、どちらかに絞るなら


ダウントレンドだけに絞って
トレードをした方がいいということになりますね


実は勝ち組トレーダーの中には
売りエントリーしかしない人たちも結構います


ここまでをまとめると


■アップトレンドはトレンド形成まで時間がかかる
■ダウントレンドはトレンド形成までの時間が早い
■ダウントレンドの方がアップトレンドより難易度が低い
■ダウントレンドにしぼってトレ―ドをする方が良い

(3)トレンドフォローで勝ちやすい相場


ここまでの話で
トレンドが出ているときにトレンドと同じ方向にエントリーする


そして
そのトレンドというのはダウントレンドの時だけにエントリーする


ここまで来ましたね


次に
売りエントリーといっても
「どんなタイミングでエントリーすればいいの?」


という疑問が湧いてきますね


ただ単にダウントレンドだったら
どこでもいつでもエントリーすればいいのかというと
それではやっぱり精度が落ちます


なのでこれから
「勝ちやすいパターン」や「負けにくいパターン」について
解説していきます


環境認識


まず初心者の方や
なかなか月のトレード成績がプラスにならないという方に多いのは
短期足にばかり注意がいき


近視眼


になっていて、危険な場所でも
エントリーしてしまうことです


木を見て森を見ず
ということわざがありますが


木(短期足)ばかり見て
森(長期足)の動きを全く気にしていない


ので負けやすいのです


テクニカル分析の基本は長期足の環境認識である
ことと同じです


(1)短期の流れは長期の流れに飲まれやすい



実際は
長期の流れに相場というのは左右されやすく


大きな時間足であればあるほど、その影響力は強いです


もし
短期足がダウントレンド
長期足がアップトレンド


だった場合


多くの場合、このあとレートは上がります


この状況を図で説明しますね


5分足が下のようなダウントレンドだった場合

これって実は4時間足のアップトレンドの
戻ってくる部分だったりします



アップトレンド回帰の波です


前回お話したとおり
アップトレンドでもジグザグしながら上昇していくうちの


利確の下げ
の部分ですね


レートが「ちょっと休憩~」するところ 笑



こういった場面では
いくらエントリーしようと見ている足が(この場合5分足)
ダウントレンドだからと言っても


売りエントリーをしたらどうなるでしょうか?


4時間足はこのように買い優勢の相場なので




勝つ確率よりは
負ける確率の方が高くなりますね☆


ということで


長期足と短期足の両方が
ダウントレンドになったところを狙うことが勝率を上げるためには非常に大事です



(2)サポートライン



他にもこんな場面があります



例えば4時間足もダウントレンドなので
5分足を見てたら


下のチャートになっていました



「長期足」もダウントレンド
「短期足」もダウントレンド
これは売りエントリーしてもいいよね?


って思いますが


ちょっと待って!!


もう少しよく「長期足」を見てみましょう


4時間足


4時間足の直近のトレンドは
ダウントレンドですが
過去に何度も止められているレートに近付いてきています

このレートに
分かりやすく緑のラインを引きます


ここでは何度もレートが止められてから
反発して上昇している事実があり
とても重要な事です





なので今回、この状態から
売りエントリーをしても


またこの緑ラインの水平線で反発してしまい、損切に終わる可能性が高い
ということがあらかじめ推測できるのです



このような長期足の重要なラインを
予め把握しておくことができれば


エントリーをせず
負けトレ―ドを減らすことができます


結果として
勝率は格段に上がるはずです


あなたの今までの負けトレ―ドの大半も


このように
環境認識をエントリー前に行っていれば


エントリーしなくて良かったトレ―ドに振り分けられるのではないでしょうか?


もしトレード日誌をつけているなら
是非、今までの負けトレ―ドの時の「長期足」に
こういった抵抗ラインは無かったか、確認してみてください☆


(3)レジスタンスライン


ラインにはもう一種類あって
レジスタンスラインというものもあります


これはどういうものかというと



5分足が
このようなチャートだった時



4時間足を見ると


ダウントレンドの真っただ中で

緑色の横線のように何度もサポートされたりレジスタンスされたようなラインが
上にある状態だった場合





これは
売りエントリーで成功しやすい場面です


どういうことかというと
他の市場参加者の気持ちを少し考えてみましょう





緑のラインで一度止められたので(A)
また緑のラインに来た時の赤丸の部分(B)で


「また止められて上に上がるんじゃないかな?」と
買いを入れたトレーダー達がたくさんいて


結局上がらずに下抜けてしまいましたので


そのトレーダー達は
なるべく損が少ない所で手放したいと思い
レートが戻ってくるのを待ちます


そして緑のラインまで上昇してきた所では

「このままもしかしたら、緑のラインを上抜けて上昇してくれるんじゃないか」と
様子をうかがいますが結局下げてしまった


なのでCで決済をする売り注文が殺到します
これが「損切」と書いた部分ですね


それ以外にも

一度Aの部分で上に反発しているのを見ていたトレーダーたちは
「Cの部分で今度は下に反発するかもしれない」と思い
Cで新規で売りエントリーをしてきます


このようにCの場所は
Aで買いを入れたトレーダーの損切注文の売りと
新規で売りを入れてきた売りが重なる部分なので


ただでさえ長期足がダウントレンドで下にレートが行きやすい上に
このCの場所はさらに、下に行きやすいという好条件が重なるのです


この場所で短期足もダウントレンドになっているときに
売りエントリーを入れれば
勝率が高いことがわかります


※もし、この説明が難しく感じた場合は


上にこういう何度も止められているライン(レジスタンスライン)が
近くにある所での売りエントリーは勝率が高い

とだけ今は覚えておきましょう


こうやって
長期足の大きな流れの中で


「レートが止められるところは無いかな?」
だったり
「長期の足が味方になってくれてレートが伸びやすいところは無いかな?」


と予め確認しておくことを


環境認識


といいます


環境認識をすると、このように


予め損切を免れることができるようになったり
勝ちやすい場面が分かるようになったり
利を伸ばすことができるようになります


私が、トレ―ドで利益を出せるようになった理由の1つにこの
「環境認識」があります



環境認識には他にもいくつかありますが
まずはこの


(1)長期の流れを把握する
(2)サポートされやすい場所を把握する
(3)レジスタンスされやすい場所を把握する


3ステップ
習得することが重要です


これだけで
勝率を格段に上げることができます


まとめ


今日のまとめをしますと

■アップトレンドはトレンド形成まで時間がかかる
■ダウントレンドはトレンド形成までの時間が早い
■ダウントレンドの方がアップトレンドより難易度が低い
■ダウントレンドにしぼってトレ―ドをする方が良い
■長期足と短期足が同じトレンドになった時にエントリーをすると勝ちやすい
■環境認識をして負けやすい場所を避けて勝率を上げる
■環境認識をして勝ちやすい場面を把握する


こんな感じで今日は
環境認識についてお話をしていきました


ここまでであなたのトレードは

(1)売りエントリーだけに一点集中する
(2)長期足と短期足がダウントレンドになったら売りエントリーをする
(3)環境認識をしてサポートラインがある場合は負けやすいので避ける
(4)環境認識をして、近くにレジスタンスラインがある場合は勝ちやすいので積極的にトレ―ドする


に変化しましたね


今日のこの講義を受けたことで
着実に勝ちやすいトレ―ドができるようになってきています


前回同様、今回もとても重要なことをお話しましたので
是非、何度も読み返して復習をしてくださいね